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アイテム詳細

幸徳 秋水

岩波書店

グループ:Book

ランキング:589974

価格:¥ 735

発売日:1960-04

只今品切れ中

このページのURLは
http://books.enquetem.com/asin/Books/4003312538/

カスタマーレビュー

人間への信頼を、それは古典の力  (2009-01-02)
 いろいろ素晴らしいところはあるけれども、わたしがこの本の最も素晴らしいところだと考えるのはクロポトキンの人間に対する信頼です。例えばクロポトキンは政府はなくても人間社会はしっかりすると考えます。完璧な論証とはいえないかもしれませんが、いろいろな慈善団体などの例を挙げているので説得力が増加しています。また「万人のための麺麭(パン)」を、など、無差別的な救いを感じさせるところもよくみられます。

 もう1つ、クロポトキンの労働観も興味深いところです。どうして労働するのか、は現代でも盛んに議論される問ですが、クロポトキンは正面切って「本来労働は愉快である」と言う趣旨の主張をします。今真正面からこういえる人がどれほどいるのでしょう。「でも労働なんてつまらない」と言う人もいるでしょう。彼はその原因を現在の(あえて現在と言うのだが)労働のあり方にあると考えます。彼は賃金労働というあり方そのものを批判しています。賃金の低さをではなく、です。賃金制度そのものを批判する点ではマルクスと共通ですが、「自由の王国」をあまり語らないマルクスに対して、クロポトキンは雄大にも自分の社会構想を語ります。

 労働を真実にラディカルに問い直すためにも読まれてもいい文献でしょう。彼は単にユートピアを語っているだけかどうかは多分未来だけが知っているのでしょう。いずれにせよ、今この時代に労働制度の根本的な批判をし、理想を語る本が存在すると言うのはうれしいことではないかとおもいます。

マルクスとは違うものが感じられる。  (2008-10-05)
「大逆事件」の犠牲となった幸徳秋水が翻訳した無政府主義者クロポトキンの主著。明治の翻訳の為、やや読み難いが、内容は具体例を挙げて政府が無くてもサービスの供給は出来ると述べている。マルクスとは違うビジョンが伺える。

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